本会は交通安全に資することを目的として平成4年に創設された学際的な研究組織であり、交通事故の人的条件(疲労、居眠り、高齢、疾病、飲酒、交通マナーな ど)を主として医学の面から、また環境条件(車、道路など)を主として工学の面から検討することにより、人と車が有機的に一体化して、相互補完的にコント ロールされるようなシステム作りの達成を志向しています。
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≪沿革≫

1.平成3年6月(1991)
名古屋市において、第45回日本交通医学会総会(会場:愛知県中小企業センター)及びサテライトシンポジウム(会場:名古屋駅前毎日ビル)が“交通外傷” をメインテーマとして開催されました。総会シンポジウムでは“交通外傷の実態と対策”をテーマとして主に交通外傷の治療の面から、サテライトシンポジウム では“’91医学と工学からみた交通安全対策”をテーマとして主に交通外傷の予防の面から、それぞれ、衝突安全、予防安全の充実を目指して熱心な討議が展 開され、実り多い成果が得られました。 出席者より研究会の発足をするよう発案されました。

2.平成4年4月(1992)
設立発起委員会開催、 鵜飼光雄博士(故)を代表者とし発足

3.平成4年6月(1992)
日本交通医学工学研究会創設 今日に至る

≪諸活動≫

1)学術総会開催(毎年秋に名古屋市で開催)

第24回学術総会: 「居眠り事故防止策」 会長 塩見利明
第25回学術総会: 「2025年の社会と車」 会長 橋本正一
第26回学術総会「自動運転社会来る~問題点と将来像を探る~」 会長 間瀬光人
第27回学術総会「身体能力維持向上に貢献するモビリティ」 会長 奥地弘章
第28回学術総会「人・社会と協調するモビリティ」 会長 金森 等

2)講演集 “医学と工学からみた交通安全対策” 刊行(毎年)

3)会報「JATMENEWS」発行(年2回)

4)交通安全啓蒙活動
シートベルト着用推進ビデオ作成(警察庁監修)
No.1 平成8年1月(1996) 完成配布
No.2 平成9年4月(1997) 完成配布

テレビ出演:平成9年10月5日(日)(1997)テレビ東京
「医食同源」交通事故の予防医学
―高齢者・持病のある人の運転― 鵜飼光雄

5)交通安全講演会開催
平成7年3月17日(1995)第1回開催、その後第8回の交通安全講演会を東京及び名古屋市にて開催

6)研究論文発表

原著論文 鵜飼 光雄
鵜飼 昌訓
服部 秀雄
加齢およびアルコールとの関連における
運転適性.交通医学.
J.of Transportation
Med.46(3):95-101,1992
発表論文 鵜飼 光雄 医学面からみた交通安全.
高速道路と自動車.
38-10,1995
鵜飼 光雄
川村 光生
ストレスと交通事故.公衆衛生.
60,1996

7)平成23年(2011)に創立20周年を迎え、記念史を発行